【長野カップル旅】開山前の上高地でハイキングしてみたら想定外によかった話

開山前の大正池

こんにちは!旅するピラティストレーナーのYukaです。

2020年11月にはじめて長野県の上高地を訪れて、すっかりとりこになりました。そして今年の4月、開山前の上高地で2回目のハイキング!今度はドイツ人パートナーと。

開山前に行く人はなかなかいないんでしょうね。地元の人からも「え?上高地に行くの?」と驚かれました(笑)。

そんな貴重な体験をレポートします!

Yuka
これから上高地に行ってみたい方、ぜひ参考にしてください♪
Contents

開山前の上高地に行くことにした理由 

開山前の上高地の景色

なんでわざわざ開山前の上高地に行ったのか……。

実は、当初は上高地に行く計画ではなかったんですよね。3泊4日の長野旅のうち、1日目は「松本」、残りは「安曇野」でのんびりする予定でした。

でもドイツ人のパートナーが「上高地の大正池に行ってみたい」とさらっと言い出したので、「明日行ってみる?」と提案してみました。私は2回目ですが、彼と感動を共有したくて!

そんなこんなで、閉山前の上高地に行くことになった私たちは、閉山しているとは知らずに松本バスターミナルにチケットを買いに行きました。

「上高地へのバスはまだありません」

その言葉にしばし戸惑いつつ、高速バスの「中の湯」で降りて、そこから歩いて上高地まで行く方法を教えてもらいました。

「ただ、雪がどれくらい積もっているかわかりません」とのこと。

自分ひとりなら絶対行かない・・・!ところですが、登山歴20年の彼が一緒なので、挑戦してみることにしました。

元々、登山する予定だったので、基本の装備を用意していました。開山前の上高地は、登山シューズ必須です。ステッキや防寒具も。雪がまだ積もっている季節は、計画的に持ち物を準備しておくことをおすすめします!

松本駅から上高地までの道のりと絶景

開山前の上高地への行き方と、絶景写真をご紹介しますね!

「松本」駅〜「中の湯」〜真っ暗闇のトンネル〜雪が残った山々

7時55分発の特急バスに乗るため、6時すぎに起床。この日は安曇野に泊まる予定だったので、「たびのホテル lit 松本」で朝ごはんを食べて、急いでチェックアウトしました。

その後、松本駅からすぐの松本バスターミナルで、特急バス「高山・新穂高温泉」行きの「中の湯」までの片道切符を購入。予約はいりませんでした。

アルピコ交通 特急バス「松本〜高山・新穂高温泉」時刻表
https://www.alpico.co.jp/traffic/express/matsumoto_takayama/

その間に彼はコンビニへ。上高地のレストランもショップも閉まっているので、おにぎりとチョコレートを買ってきてくれました。

中の湯へ向かうバスからの眺め

道中は、山や桜のきれいな景色を楽しめて、2時間があっという間!

アルピコ交通の特急バス

行きのバスにはコンセントがあり、助かりました!トイレもついています。

中の湯のバス停前にある滝

中の湯を降りると、滝がありました。温泉地でもあるので、硫黄の匂いがします。ここから上高地に行くには、通行止めになっているトンネルを抜ける方法しかありません。最初どうやって行くのかわからなくて、しょっぱな迷子になりました!

一つ目のトンネルの写真を撮り忘れたのですが、中は真っ暗。そして風がヒューヒュー吹いていて、凍えるほど寒い!

彼が持っていたランプが役に立ちました。さすが、アウトドアのエキスパート(登山歴20年)。あまりに寒いので、ダウンジャケットを貸してもらいました。

約1.3kmの道のり。途中からライトがついていましたが、閉塞感と向かい風が辛い。

釜トンネルの中

やっとやっと光が見えたときは嬉しかったな〜!「Finally!(ついに!)」と喜んだ矢先、またトンネル(笑)。さすがにテンションが下がります。

しかし「トンネル横の道も歩けるよ」と彼が言うので、雪の中を歩くことにしました。

トンネルの左横を見上げると、雪が残る美しい山々が広がっていました!思わず「ワ〜オ!」と連発。ここから本格的なハイキングが始まります。

雪道ハイキング〜誰もいない「大正池」

開山前の上高地

私は雪の中をハイキングするのははじめて。彼が持っていたトレッキングポールを一本もらいました。

ここは、較的歩きやすい雪道です。ただ、たまに深いところもあって注意が必要。

上高地トンネル付近の景色

向かいの山では石がゴロゴロと転がり落ちていたので、私たちもなるべく山の壁面から離れるようにしました。特に雪が積もっている時期は、落石に気をつけないといけないですね。

大正池のバス停の手前から見た景色

大正池のメインスポットよりも少し手前から見た眺め。雲ひとつない晴天だったので、雪山と水面が映える!iPhoneでこのクオリティですよ。

大正池付近は車道で、雪も積もっていなかったから楽ちん。冬季トイレがあったので寄りました。通常よりも数が少ないので、行ける時に行かないと後悔します。

開山前の大正池

大正池は相変わらず綺麗でした!しかも誰もいない。なんて贅沢なんでしょう。

だけど、池の前には大量の蚊がいたので、さっさと退散しました。夏の時期は蚊がいるのかな?と思って調べてみたら、大正池から田代湿原にかけては多いそうです。暑い時期に行くなら、蚊除けスプレーを持参しましょう。

「大正池」〜「田代池」〜「田代橋」

上高地の大正池付近にある遊歩道

さて、蚊の大群がつきまとってくる中、先に進みます。1.9kmの遊歩道。雪がこんもりと積もっています。端を歩いていましたが、途中から雪の上を歩かないといけなくなりました。

上高地にあった動物の毛らしきもの

すると突然、彼が熊の毛らしきものを発見!焦りました。「熊に会いたいな〜」なんてのんきなことを言っていた自分が恥ずかしいです。

でも彼いわく、熊が降りてくるにはまだ早かったそうです。地元の方も4月下旬くらいとおっしゃっていました。

上高地の林の中

とりあえず気を取り直して、田代池に向かいます。林の中をサクサクと進んでいく彼。上高地は、エリアごとに違った表情を見せてくれるから飽きません。

開山前の上高地の綺麗な雪景色

ひとたび林を抜けると、一面の雪景色!4月だということを忘れてしまいます。

田代池と田代湿原

そして田代池に到着。キラキラと輝く水面が広がり、おだやかな雰囲気が魅力的でした。

田代池から田代橋までの風景

田代橋方面へ向かう道のり。有名な観光場所だけじゃなくて、上高地はどこもかしこも美しい!

上高地にある田代橋

こちらが田代橋。橋自体はいたって普通です(笑)。

田代橋から見た大正池方面の眺め

でもここから見える眺めは素晴らしい!田代池方面は、緑あふれる景色。

田代橋から見た河童橋方面の眺め

河童橋方面は、山々のパノラマビュー。

上高地の景色とコンビニのおにぎり

朝ごはんをガッツリ食べてきたのですが、お腹が空いたのでひと休み。コンビニのおにぎりさえも、最高に美味しく感じる!
自然の中で食べるごはんってたまらないですね。

チョコレートもバクバク食べました。ハイキングや登山ではエネルギーを補給するために、おにぎりやチョコレートが必須。

「田代橋」〜「河童橋」をひとり占め〜梓川左岸道

上高地の鴨

田代橋から河童橋までは約20分の距離です。ウェストン碑側の道を歩いている途中に、休憩している鴨を見つけました。

上高地で休憩している鴨

クローズアップしてみましょう。可愛い〜!上高地で過ごせて幸せだろうな〜と思ったり。

上高地の河童橋

河童橋に着きました。ここまで来るとホテルで作業している方がいましたが、観光客はほとんどいません。

無人の河童橋でポーズをとる山ガール

調子に乗って、河童橋を独り占めしてみました。

開山前の河童橋でポーズをとる山ガール

ありきたりなポーズ(笑)。普段は観光客でごった返す場所なので、こんなことができるのは奇跡です!

開山前の河童橋から見た景色

河童橋から眺めるアルプスは、まるでスイスのような雰囲気!いつまでも見ていたい。

9時過ぎに中の湯を出発して、河童橋に着いたのは13時前。雪で歩きにくく、写真や動画もたくさん撮っていたので、約3時間半かかりました。

河童橋付近の林

そこから梓川左岸道を歩き、明神橋方面へ向かいます。

開山前の上高地

とんでもなく透明で綺麗な清水川。小さい魚たちが元気そうに泳いでいます。

もっと奥まで進みたかったのですが、河童橋から明神橋へは、片道60分の道のりで、時間が怪しいので引き返すことにしました。

松本行きの特急バスの最終は18時5分。これを逃すわけにはいかないし、暗くなると気温がぐんと下がるから、早めに帰路へ。彼に明神池を見せたかったのですが、また来る口実ができたと思っておきます(笑)。

開山前の上高地のよかったこと

開山前の上高地のアルプス

貸し切り状態で絶景を楽しめた!

上高地でハイキングをしている人は、たまーに見かける程度。観光している人は、10人いかないくらいだと思います。

だから、ほぼ貸し切り状態で、絶景を見ることができました。普通の人がやらないことをするのは勇気がいるけど、貴重な体験ができたので、本当に来てよかったです!

雪景色が美しい!

夏のイメージが強い上高地ですが、雪景色も幻想的で素敵です。前回11月に来たときは、山のてっぺんや一部しか雪がありませんでした。

大地を覆い尽くす雪は、なかなか見れないレアな景色。ガイドブックでもあまり見ないのではないでしょうか?

雪が好きな方には、少し寒い時期に行くのもおすすめです。

冬のハイキングは達成感がある!

9時すぎに出発して、約9時間ハイキングしていた私たち。行きはほぼ雪の中を歩いていました。

ピラティストレーナーの私は下半身が強いし、持久力もあるほうです。それでも雪は体力を消耗させる上、かなりハムストリング(裏ももの筋肉)と足裏がやられました……。

帰りのトンネルが一番キツかったです。しかもおにぎり2つとチョコレートしか食べていなかったので、お腹もペコペコ。でも歩き続けるしかありません。

フルマラソンほどではありませんが、疲労困憊になりました。でも挑戦してやり抜いたおかげで、達成感は半端なかったし、難しいことだったからこそ、自信もつきました!

上高地ハイキングするなら、人が少ない時期を狙おう!

上高地ハイキングは、新緑シーズンや紅葉シーズン、そして花が咲く7月や8月も人気です。

でもあえて、人が訪れない閉山直前や閉山後を狙うのもおすすめ!私は人気シーズンに行っていませんが、今回が最高すぎたので迷うところです。

のんびり静かに過ごしたいチャレンジしてみたい、という方には開山前の上高地がいいと思います!ただし、ハイキングや山に慣れている人と行くこと、登山の装備を持っていくこと、この2点をお忘れなく!

Yuka
あ〜私もまた早く上高地に行きたい♪
Yuka(金田ゆか)
複業フリーランス・ピラティストレーナー・ライター
1986年生まれ、AB型、神戸に移住。ロサンゼルスダンス留学3年、都内でピラティス指導、ノマドライターを経験。現在は登山に夢中!誰かと比べない自分サイズの生き方・働き方を実践している。プライベートではドイツ人のパートナーと同棲中♪
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