来年40歳。やりたいことを叶えるために大事にしたいこと

年の瀬が近づいてきて、やっと40歳になる実感が湧いてきた。来年、私は40代に突入する。

これまでやりたいことを好き勝手にやってきた。住みたい場所に住み、行きたい場所に行き、やりたいことを仕事にしてきた。

側からすれば、エンジン全開で自由に生きている人に見えるだろう。でも最近はブレーキをかけることのほうが多くて、「やりたい」と口では言いながら、全然実行できていない自分がいた。

特に本当にやりたいことに関しては、二の足を踏むどころか、スタートラインにも立てていない状況。いつもならクリスマスに浮かれ、締め切りに追われ、年末がふっ飛んでいく。けれど今年は、やりたいことを叶えるために、40代に向けて大事にしたいことを考えてみる。

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1.先に予定にする

やりたいことがあれば、先に予定にする。「いつかやりたい」と言っていることは、たいてい叶わない。私はずっと、「いつかニュージーランドに行ってみたい」と思っているのだけど、航空券の料金さえ調べていない。行く気がゼロである。

しかし、ヨーロッパに行きたい思いは強い。だから今年に引き続き、来年もドイツに行くことにした。私のパートナーはドイツ人(半分ポルトガル人)なのだけど、毎年一緒に帰省するのを目標にしている。来年は仕事で6週間ほど、ドイツの小さな街に滞在するらしい。「一緒にどう?」と聞かれ、すでに行く気満々である。

2023年、2025年に続き、3回目のドイツ滞在。まだまだ円安かもしれないし、仕事のスケジュールだってわからないけれど、予定にしてしまえば、どうにかするしかない。一番いいのは、先に航空券を押さえてしまうことだろう。優柔不断な私には、この先に予定を決める方式はめちゃ合っている。

2.めんどくさくても、前に進む

「予定にする」までは、わりと簡単だ。私は未来のことを計画するときが一番ワクワクする。私はよくひとりで山に登る。行きたい山を選ぶところから始まり、どんなルートでどのくらいの時間をかけるのか、何を食べて飲むのか、計画することがいっぱいだ。

ある人にとっては、ものすごくめんどくさいことでも、私にとっては至福の時間だったりする。だけど、いくら計画が楽しくても、登山に行かなければそれ以上の楽しさには出会えない。だから、4時台に起きてでも、お尻が痛くなるほど電車に乗ってでも、山に行く。

どんなにやりたいことでも、めんどくさいことはある。でも、その先に自分が見たい景色があるなら、1cmでも前に進んでいきたい。ときには足を止めて投げやりになってもいいけど、また元気になったら歩き始める。

3.焦らず、一つひとつ

実際に行動するところまではできても、猪突猛進して壁にぶつかって「もう無理!」となるのが、今までのパターンだった。マルチタスクが苦手で一つのことしかできないのに、なぜか複数のことを同時進行したがる。

仕事だって、基本的に2つ以上のことをしている。仕事の勉強や準備に加えて、自分のやりたいこと、たとえばZINE制作(個人で作る冊子)をしようとすれば、そりゃあもう頭がパンパンになる(なんでも卒なくこなせる人はいると思うけど)。

だから、たとえ通常の仕事があっても、自分のエッセイを書くのための時間やエネルギーをしっかり残したい。家事や運動、ドイツ語の勉強も大事なんだけど、ほどほどに。そして焦らず、目の前のことに一つひとつ集中しようと思う。

心を無視せず、やりたいことをする

ここまで考えていることをつらつら書いたが、やりたいことを叶えるための具体的な行動というより、心の持ち方の話が多かった。AIとかSNSとか、自分以外の考えを吸収しやすい世の中で、結局大事なのは自分がどう感じているのか、だと思う。

何をするにしても、自分の心を置いてきぼりにしない。こうやって言えるのは、がむしゃらに突っ走ってヘトヘトだった30代を経験したからである。

もうそんな生き方は終わり。自分を大切にしながらやりたいことを叶える40代へ、少しずつ変化できたらいいな。

金田ゆか(かねだゆか)
1986年生まれ。ライター、ピラティス講師(お休み中)。登山が好きすぎて長野県安曇野市に移住。関西、アメリカ、東京など引っ越し15回以上。ドイツ人パートナーと遠距離中。頑張りすぎる人に向けて、「心地よく、自分らしく過ごす」ヒントを発信中。

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