内向型の私は、人と会うたびにエネルギーを消耗し、家に着いた途端、ぐったりしてしまいます。好きな人と過ごす時間は、本当に楽しいし、幸せなことです。
それなのに、すぐに疲れてしまう状況を変えたくて、内向型な自分を変えずに、人と会っても消耗しない方法を自分なりに考えてみました。すると以前より疲れにくくなって、人との時間を純粋に楽しめるようになってきました。
私と同じように、人と会うたびに疲れてしまう内向型の人に読んでもらえたら嬉しいです。
人と会うと消耗する理由
決して、人と会うのが嫌いではないのに、疲れてしまうという理由で少し億劫になっていた時期があります。
でも、その理由を知っただけで気持ちが楽になりました。ここでは、内向型の私自身の経験をもとに、人と会うと消耗する理由についてお話しします。
脳のエネルギーを使うから
どれだけ心を開ける人であっても、たとえ恋人であっても、自分以外の人と過ごすと、脳のエネルギーをあらゆることに使っています。どんな言葉を発したらいいのか、どんな話題を出すのか、相手の表情や気持ちを観察したり、帰るタイミングを伺ったりなどキリがありません。
本人に自覚がないにしろ、内向的な人は、他人に合わせすぎる傾向があると感じています。友人とランチを行くときでも、他の人が行きたいところを優先したり、相手の反応を気にしすぎたりして、脳のリソースを使い切り、家に帰ったころにはヘトヘト……というわけです。
刺激が多いから
人と会うときは、外に出ることがほとんどでしょう。となると、少なからず人混みに出くわします。人が多ければ多いほど、当然ながら態度が悪い人やうるさい人、色んな人がいます。都会や観光地なら人の多さに圧倒されたりすることだってありますよね。
私は登山が好きなのですが、その理由のひとつは、人が少なく、自然をのんびり楽しめることです。ただ、ひとり登山をしていても、土日に高尾山のような観光名所に行くと疲れます。人が多いというだけで、気になることが増え、内向型の人は神経を過剰に使ってしまいます。
人と会っても消耗しない方法
人と会うといつもエネルギー切れしてしまう私でしたが、3つのことを意識しはじめてから、疲れにくくなりました。「今日は疲れたなぁ」よりも「楽しかったなぁ」と思うことが増えた実感もあります。
- 自分の心地よさを優先する
- 断る勇気を持つ
- 人と合わない日を作る
自分自身の健康を守りながら、人と楽しく付き合っていくために、これらの方法を気軽に試してみてください。
自分の心地よさを優先する
誰かと会う約束をしたとき、相手にプランを任せるよりも主導権を握ったほうがいいです。「自己中になろう!」と言いたいわけではありません。自分の心地よさを優先してプランを組むことで、相手との時間をもっと楽しめるようになるからです。
それを実感したのは、つい最近のこと。私はドイツ人の彼と遠距離をしているのですが、バレンタインの夜に都内で会い、翌日は新幹線の時間まで1日デートすることになりました。
その日は土曜日。都心部は人混みが半端ない。疲れるのは目に見えています。そこで私は、自分が住んでいる東京郊外の自然豊かなお寺に行こうと提案しました。
結果、どうなったか?
ふたりともイライラすることなく(彼もまた人混みが苦手な内向型)、心穏やかにほのぼのとした休日を過ごせました。もちろん、前日に都心部のホテルに泊まっていたこともあり、疲れはありました。でも、無理した感覚はなく、ほどよい疲れでした。
できる範囲で自分の気が楽になる人との過ごし方を探っていくのがいいと思います。自分が機嫌よくいれば、相手にもそのエネルギーが伝わり、お互い幸せを感じられるはずです。
断る勇気を持つ
スケジュール的にきついときや心に余裕がないとき、体の不調を感じるときは、誘いをやむを得ず断ります。元気な時に人に会っても疲れやすいのに、自分のコンディションが悪いときに無理して人と会うなんて、自ら疲れにいくようなもの。
大切な人とはできるだけ会いたいし、時間を作ります。でも、自分を犠牲にしてまで予定を入れないことも大切です。
私の場合、誰かから誘われたときに、胸が詰まる感じがするときは、行かないほうがいいサインだととらえています。たとえ気持ち的には会いたくても、体は正直です。
特に内向的な人は、自分の心や体の感覚に従って、勇気を持って断ったほうがいいと思っています。リスケをしてまた別日に会うことだってできますから。
そもそも、本当に大切に想ってくれている人なら、誘いを断ったくらいで自分のことを嫌いになったりしません。むしろ状況を理解してくれて、最高のタイミングで会うことができる気がしています。
人と会わない日を作る
日々、自分の疲れ度を観察していると、人と会い過ぎている週は、疲れがひどくなります。私の場合は、疲れが肩や背中にくるようで、全体的にすごく張る感じがします。背骨は自律神経に直結しているので、脳や心の疲れが溜まると、首から腰にかけて緊張が走りやすくなる性質があります。
私は週3回、都内でピラティスのレッスンを行っています。素敵なお客様ばかりで楽しんで仕事していますが、自分が思っている以上に神経を使って、ヘトヘトになることも多いです。だから、そのほかの日はなるべくひとりで過ごし、自分のエネルギーを充電し直します。
仕事以外でも毎週誰かと会う予定があると、どうしても疲れを引きずってしまうようです。パートナーは別として、人と会うペースは、2週に1回くらいが理想。それくらいのペースであれば、自分のやりたいことができ、かつ元気な状態で人と会える感じがします。
さいごに:自分を大切にするから、人を大切にできる
人と会うのは、楽しいけど疲れる。こう感じはじめたのは、コロナ禍が過ぎ、世間が通常運転に戻りはじめたころです。
飲み会が好きだと思っていたのに結構なストレスになっていたことに気づいたり、夜に人と会うことに抵抗を感じたり、都会よりも自然の多い場所に行きたいと思うようになったり、価値観が明らかに変わっていました。
30代前半のころの私は外向的に振る舞っていたので、当時を知る人は、付き合いが悪くなったと感じるかもしれません。それでも、私は自分の健康や心地よさを大切にしていきたいです。
パートナーや家族、友人と過ごす時間は、もちろん大切。でも、自分を大切にしてこそ、人を大切にできるし、もっと心豊かな人生を過ごせるのではないかなと思っています。
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