3月の伯耆大山①2泊3日の雪山登山旅、いきなり雲行きが怪しくなる

伯耆大山登山旅の様子

こんにちは!登山女子ピラティストレーナーのYukaです。

2024年3月8日から10日まで、ドイツ人パートナーと鳥取県の大山(伯耆大山)へ旅をしてきました。

旅の目的は、もちろん雪山登山です!

大山の美しさにあまりに感動し、記憶が新しいうちに記録に残しておくことにしました。

雪山シーズンは終わりかけですが、私たちの失敗談や経験をもとに安全に登山を楽しんでいただけたら嬉しいです。

あとは、大山に行く前に知っておきたかったことが色々とあったので、誰かの参考になればいいなと思っています。

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標高のわりに遭難者が多い伯耆大山

大山(伯耆大山)は、中国地方の最高峰であり、日本百名山にも選定されている人気の高い山です。100万年前から2年前まで火山活動が行われ、自然豊かな信仰の山でもあります。富士山のような裾を引く雄大な姿をしていることから「伯耆富士」や「出雲富士」と呼ばれています。

標高は1,729m(現在は1,709m地点の弥山)あり、全国では669番目の高さです。標高だけを考えると、難易度が高いイメージを持たれないかもしれません。

私もそう思っていました。これは登山した後に知ったことですが、冬の大山は荒れた天候によるホワイトアウトや雪崩の発生、滑落などにより遭難事故が多数発生している厳しい山岳です。

その理由は、日本海が近い独立峰であるため、ジベリア寒気団の影響を直に受けるからだそうです。ひとたび天候が崩れると、3,000m峰と同じくらいシビアな状況になると言われています。

【積雪期】伯耆大山の登山コース

積雪期に大山を登るなら、夏山登山道一択です。他のルートから登ることは可能なのですが、プロ並みのスキルと経験がない限り、相当な危険が伴います。私のように雪山登山の経験が浅い方は、必ず夏山登山道を選びましょう。

事前にYAMAPの活動日記を見てリサーチしていたのですが、ほとんどの人は夏山登山道をピストンしていました。夏山登山道は往復約5時間のコースです。実際に登ってみて、6合目あたりから急登が続きますが、天気のいい日であれば危ない箇所は少ないと感じました。

夏山登山道の山頂は、標高1,709mの弥山です。実は、大山の山頂は剣ヶ峰なのですが、崩落している箇所が多く、現在は弥山から剣ヶ峰までの縦走は禁止されています。といっても、法的に禁止されているわけではないので、縦走している人もいるそうです。

私はチャレンジが好きですが、命を落としたくはないので注意喚起されているルートには行きません。今のスキルでは、どちらにしても行けないですね……。

ここだけ別世界!見渡す限りの雪景色

鳥取県の大山町

出発当日、私たちは神戸でレンタカーをして大山へ向かいました。行きは私が運転手です。

訳あって大阪方面まで運転したので、出発から6時間くらいしてやっと大山に到着しました。神戸は春の陽気だったのに、大山町に着くなり、見渡す限りの雪景色。

宿のななめ向かいにある天然温泉施設の「豪円湯院」。閉まっているお店が多いですが、カフェやお土産さんもあります。

今回泊まる宿は、登山口から徒歩2分の「弥山荘」。2日目に大山を登って、ゆっくり神戸に帰る予定だったので、2泊泊まることにしました。この日は平日で天候が良くなかったからか、宿泊者は私たち2人だけ。

当初はブログ記事にする予定がなかったため、宿の写真を撮っていません。部屋の様子は楽天トラベルからチェックしてみてください。

私たちが泊まった部屋は角部屋で、ファミリーが余裕で寝られるくらい広々しています。エアコンは効きが悪いとのことでしたが、ストーブとコタツがあったので快適に過ごせました。

ドイツ人のパートナーもコタツの良さを実感してくれたようです。「子供の頃、前に飼っていた犬がコタツの中によく入っていて、朝もストーブの前で陣取ってたんだ〜」と思い出話をしながら、しばしのんびり過ごしました。

モンベルで衝撃の事実を知ることに

大山町のモンベル

夕食まで少しだけ時間があったので、宿から歩いてすぐのモンベルへ。なんとなく寄っただけなのですが、積雪状況を見て不安になり、店員さんに声をかけることにしてみました。

実は、大山に向かう数日前からずっとソワソワして、嫌な予感がしていたのです。「気のせい」で済ませられるかもしれまんが、今回は自分の感覚をスルーできませんでした。

店員さんによると、今の時期は雪の上に新雪が積もり、非常に滑りやすいから12本爪のアイゼンが必須とのことでした。3月2日に遭難した人たちがいるという話も聞き、余計に不安が増します。

YAMAPやネットで事前にリサーチしていたものの、想像よりも危険な山だということを認知していませんでした。

彼はヨーロッパやヒマラヤの高山や雪山登山の経験が豊富ですが、標高から考えると、大山はそこまで危険ではないと判断していたようです。

私たちの登山靴はアイゼンの装着ができない。つまり、大山に登るなら登山靴とアイゼンを買わなければなりませんでした。

アイゼンと登山靴だけで1人約5万の出費。すぐには決断できず、とりあえず一晩考えることにしました。

とりあえず弥山荘で乾杯!豪華な夕食に大満足

18時半に1階の食堂へ。テーブルいっぱいに並べられた料理の数々を見て、どんより気分もすっかり晴れました。単純です。

外が寒かったので、まずは熱燗で乾杯〜!

夕食に使われていた野菜は、ほとんどが自家製だそうです。日本海に近いだけあってお刺身も新鮮!ボリュームがいっぱいですが、あっさり食べられるものが多く、ほぼ完食できました。残りは彼の胃袋に投入(笑)。

そして、夕食を食べながら翌日の予定を話し合いました。2日目に登山予定でしたが、翌日は天候が悪く、中止せざるを得ない状態。

そんな私たちの様子を見かねて、宿のご夫婦が観光マップを取り出して、色々な場所を提案してくれました。

結果、境港近くにある好日山荘に行き、登山靴とアイゼンを買った後、世界が認めた日本庭園で有名な足立美術館に行くコースになりました。

もうね、買うしかないです。覚悟を決めました。

大山に来たのに登山しないなんて、あり得ないですからね。

結局、2日目は買い物と観光、3日目に大山登山という流れになりました。

2日目も思わぬハプニング発生で予定が駄々崩れ……。続きは別記事に書きます!

ではまた♪

Yuka(金田ゆか)
1986年生まれ、AB型、東京再上陸。ピラティストレーナー・ライター。フリーランスとして挑戦し続け、心身のバランスが崩れた経験から、働き方や暮らしを見直すようになる。「自分らしく、楽しく、楽に生きるには?」と常に探求中。働きすぎ、頑張りすぎな人に私の気づきを伝えていきたい。プライベートでは登山に夢中。低山から北アルプス、雪山登山まで。旅好きなドイツ人と遠距離恋愛中。
伯耆大山登山旅の様子

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