こんにちは!登山好きピラティストレーナーのYukaです。
鳥取県の伯耆大山での登山旅レポをお届けしてきました。いよいよ最終章です。
最終章の今回は、雪山登山の様子をレポートします。
ただし、登山中の写真は少ないのであしからず……。
言い訳をすると、1年ぶりの雪山で初めての大山、さらに12本爪アイゼンデビューということもあり、道中で写真をあまり撮れませんでした。
でも絶景を写真に収めてきたので、楽しんでいただけたら嬉しいです。
一夜明けて晴天に!弥山荘から雪山登山スタート
- 登山日:2024年3月10日(日)
- 登山コース:夏山登山道〜弥山山頂(1,709m)
- 歩行時間:約4時間30分
- 雪山装備:12本爪アイゼン・ピッケル
- パーティ:登山経験豊富なドイツ人パートナーと雪山2年生の私
7時に「弥山荘」を出発するために、私だけ5時半におきました。ほぼ準備はしていますが、登山前に慌てるのは嫌なので。昨日買ったよもぎあんぱんとみそパンを食べました。
コーヒーを飲みたいところですが、山頂にある大山頂上避難小屋までトイレがないため我慢我慢。低山であっても、登山前にカフェインはとりません。
チェックアウトしてから、登山靴とゲイターに履き替えます。モタモタしている私を彼が手伝ってくれました(笑)。
新しい登山靴と12本爪アイゼンの装着ということで、不安もありつつのスタートです。
昨日の吹雪はなんだったのかというほどの晴天! 諦めなくてよかった。
雲がかかっていますが、大山の姿がしっかり見えます。
私たちが宿泊していた弥山荘から夏山登山口方面に2分ほど歩くと、川沿いに駐車場があります。他の登山者と同じように、その駐車場前でアイゼンを装着することにしました。滑りやすいコンディションなので早めに装着してよかったと思います。
この日は天気が抜群によく、登山道は人で渋滞していました。それだけにトレース(踏み跡のこと)がしっかりついているので、迷う箇所はありません。
3合目くらいまでは緩やかな坂が続き、スノーハイク気分で楽しく歩き、最初は楽勝だと思っていました。しかし、少しずつ坂の傾斜が急になり、息が上がっていきます。
休憩をしたくても人が多く、時間のことも考えると焦りが出てしまい、行動食を十分に食べられませんでした。
肝心のアイゼンに関しては、最後はぎこちなかったのですが、彼から教わりながら進んでみると、スムーズに動けました。ただ、まだ変な力が入ってしまいます。
どこを歩いていても、見上げても見下ろしても絶景続きで癒されます。
前日に降り積もった雪のおかげで、樹木が真っ白に輝いていました。
海の方は暖かそうなのに、大山の周辺だけが真冬のような気候。
山頂も見えました。想像以上に大きな姿に終始圧倒されるばかりです。
6合目から森林限界へ。ここからの急登がキツイ・・・
6合目に着くと、森林限界を超えます。森林限界というのは、環境によって高い木が育たず、森林が育つことができない境界線のことを指します。
6号目の避難小屋前にスペースがあるので、ここでひと休憩。といっても、またしても人が多いので水分をとってから早々に出発しました。
6合目から8合目あたりまでは、さらなる急登が続きます。トレースの歩幅が大きくて私には合わず、その上、後ろの人を気にしてペースを上げたことで、無駄にエネルギーを消耗してしまいました。
途中でお腹がペコペコになり、まあまあな傾斜がある場所でメロンパンを必死にかじります。急斜面でゆっくり味わう余裕はまったくありません。
この頃には疲れ切っていたので、とにかく一歩一歩、無心で登っていきました。しかし、彼に「スローダウンして」と言われます。私はどうやら登るときにペースを上げがちなようです。
8合目からはなだらかな道になり、景色を楽しみながら進む余裕が出てきました。しかし、写真は全然撮っていません。とりあえずゆっくり休憩をしたくて仕方なかったのです(笑)。
やっと山頂に到着!大迫力の絶景が待っていた
10時30分に弥山山頂1,709m地点に到着しました。「写真撮る?ご飯食べる?」と彼に聞かれた私は「ご飯!」と即答しました。腹が減ってはなんとかって言いますやん。写真よりも自分のお腹を満たすのが先です。
宿の方が用意してくれたおにぎり。冷たーい! お弁当にホッカイロを貼るといいというアイディアをどこかで発見したので、今度やってみます。
でも山頂で食べるご飯は格別ですね。彼が持ってきてくれたリンツのチョコレートもいただきます。うんま〜甘い。
登っているときは暑かったけど、山頂で休んでいるときは冷えてきたのであったかいお湯で水分補給。写真を撮っていませんが、サーモスのボトルが役に立ちました。見た目も可愛いし、保温時間も長いです。私は500mlのオレンジ色のボトルを買いました。
休憩したところで写真タイム。伯耆大山の最高峰・剣ヶ峰方面を眺めにいくと、感動の絶景が待っていました。
どーん! 大迫力のかっこよすぎる大山さん。
私たちは安全な展望ポイントまで行きました。剣ヶ峰への縦走は危険箇所が多いため、現在(2024年4月時点)は禁止されています。
「周りを見渡すと日本だけど、ここだけを見るとヨーロッパの4,000m級の高山のようだ」と言って、彼も興奮していました。
大山の凄いところは、どこから見るかによってまったく違う姿を見せてくれること。全国的には標高が高いわけではないけれど、高さ以上の魅力がある。
大山に9回登った人が「こんなに山頂が晴れている日はめったにないですよ〜」と教えてくれました。
雪で作られたアートのような避難小屋。大山の積雪量の凄さが伺えますね。
雪にほとんど埋もれていますが、入り口は大丈夫でした。中に男女共用のトイレがあります。冬季でもトイレがあるのは本当にありがたいです。
YAMAPのデータによると、10:30に山頂に到着し、下山を開始したのが12時15分でした。山頂でこんなにゆっくりしたのは久しぶりです。
下山自体は楽だったのですが、やはり新しく買った靴に慣れていないからか、終始足首が痛くて誤魔化しながら歩いていました。
下界からもう1枚。朝よりもすっきり晴れ、雄大な姿を拝むことができました。
この日に運転して神戸に戻らないといけなかったので、下山後のビールはお預けです……。
でも大山寺の近くにある「ベーカリー &カフェ SANDO」で代わりにコーヒーとチーズケーキを食べました。ドイツ人パートナーのおばあちゃんが作るチーズケーキに似ているようで絶賛していました。
弥山荘に預けていた荷物を取りに行き、駐車場まで向かいました。見事なつららを発見!
初心者が伯耆大山で雪山登山をして学んだこと
私も彼もすっかり大山の虜になりました。長野などに比べると、神戸からもアクセスしやすいですし、年に1回くらいは登りに行きたいです!
今回は楽しいだけではなく、大変だと感じることも多かったですが、その分だけ学びがたくさんありました。
ここで、雪山2年生の私が次に活かしたいことを書き留めてみます。
- 焦らずに自分のペースで登る
- 水と行動食をもっとこまめにとる
- 足幅を広げて小股で歩く
- 週に1回ペースで低山で山トレする
- ランニングで持久力をつける
- ピラティスでコアと下半身、バランス力の強化
今回、登りでエネルギー不足になったのは、明らかに摂取カロリーが少なかったと思います。身体の声を聞くことの大切さを身をもって体感しました。
あと、後ろの人に気を遣って、自分のペースを乱してまで速く登ったのも疲れた原因ですね。人がいることで安心感はありますが、やっぱり平日の静かな山が好きだなとも思ったりします。
今回、水を摂取するのも一苦労していたので、ようやくハイドレーションボトルを買いました。まあまあ値段が高いので躊躇していたのですが、ようやくストレスから解放されると思うと使うのが楽しみです。
最後は普段のトレーニングについて。これまで通り、週5〜6回のトレーニングを続けていますが、ランニングの距離を伸ばしたり、神戸の低山で山トレをするようになりました。
ピラティスの自主練では、専用のマシンを使って登山に良さそうなエクササイズをカスタマイズしています。登山には太もも全体、お尻、ふくらはぎ、コアの筋肉強化とともに、バランス力を向上させるトレーニングが有効です。
歩荷トレーニングがいいらしいですが、まだこれには踏み出せていません。
次の登山は・・・残雪期の唐松岳!またレポートします。
ではまた〜!
コメント